まず経済的なことで言えば、通常毎日飲んでいたビールにかかる費用として大缶ビール1本、小缶ビール1本、小缶発泡酒2本、しめて750円。これにつまみ平均200円、ついで買いでアイスクリームを平均300円は買っていたので計1250円がかかっていた。まあ、これを全て自分で負担していたわけではないので仮に週平均5回が自己負担だとして週の経費が6250円。これが削減できたこととなる。年間だと6250円×55週で343750円の削減となるが、これはまるっきり断酒をした場合である。しかし、こう計算してみるとすごい額である。現在の一ヶ月のおこづかいがうん万円であるから半分をはるかに上回る額がビール関連支出になっていたことが判明した。
次に時間についてであるが、酩酊状態になると思考能力は漸次低下していくため、知的活動にはほぼ適さない頭となるが、もちろんビールを飲まなければ寝るまで頭脳は覚めたままだ。そのため、今週は本もよく読めたし、目的である長女への指導もできた。こうした知的活動に使用できた時間は一日平均3時間、ビールはほぼ毎日飲んでいたので一週間7日をかけると21時間、一年間だと21時間×55週間で1155時間となる。1155時間というと約48日、一ヶ月半以上である。
これは一日を24時間計算しているが、実際には起きている時間は一日16時間しかないわけで、1155時間をその16時間で割ると72日、つまり二ヶ月半近くを酔っぱらいとして過ごしていたということが判明した。何ということか!わしは一年の内、二ヶ月半を酔っ払いとして過ごしていたということか。今までどれだけの時間を浪費していたというのか、と嘆いても仕方ないが、すごい数字である。このような衝撃的な数字を自覚することができたのが今回の断ビールのプラスと言えばプラスであろう。
ということで、今後どうするかが大切となってくる。お金は節約でき、時間は有効利用できるのなら、ビールなんていらないじゃないか、ということだ。覚醒時間の内酩酊して浪費してきた二ヶ月半を利用可能にできるのなら覚醒時間は20%アップすることになる。わしの平均余命は厚生労働省の資料によれば38.36年なのでこれは7年以上長生きすることと同等の価値を持つ。
しかし、ビールを飲まずにこのような計算をするようなことが本当に知的活動になるの、という根本的な疑問もある。わしがこうして一生懸命思索しているのが、時間の有効利用に当たらないのならば、わしは覚めていても酔っ払っていても同じだということになってしまうわけだ。
そうだとすればもうヤケクソ、ビールでも飲んで痴的活動に精を出すしかない。