2015年2月23日月曜日

ファスティング(断食)明けに…

来る福山マラソンに備え、体重を一気に減少させるべく、人生初のファスティングに取り組んだ。
2月19日から準備のために肉類を摂らず、軽めの食事にして、20日より酵素ドリンク一日2リットルのみの食生活を開始。
さすがに初日はきつく、空腹の余り、極度の発汗やら震えやらに襲われ、思わず御座候1個、肉まん1個、いちご大福半分を食べてしまったが、翌日は無事乗り切った。
体重も73.25キロからスタートして、前日72.85キロ、ファスティング初日に71.25キロと一気に1.6キロの減少、二日日には70.50キロ、三日目(最終日)には2年振りに70キロを割って69.65キロをマーク。数日で実に3.6キロの減量に成功した。
さすがにここまで体重を減らせば、腹回りも見るからにスッキリである。

しかし、最終日に強力なワナが控えていた。
ひとつは、息子の料理であり、もうひとつは福山最強のケーキである。
何やら学校での家庭科での課題とやらで、家でハンバーグを作らなければならないのだという。うちの息子、幼少の頃より成績表で体育と家庭科だけは◎という「生きる力抜群の男」であり、家庭科の課題であればやらねばならぬというか、どうしてもやりたいとのことで、エプロンを腰に巻いて作り始めた。
手先が器用なせいか、これがおいしそうなものを作るのである。

息子のお手製ハンバーグ

かわいい息子が作ったハンバーグを前にして、「断食明けだから」などという対応ができるわけもなく、おいしく二個いただいた。
更にデザートで出てきたのが、わしが福山最強だと思っているマロンドールのケーキである。
しかも、わしの大好きな濃厚なチョコたっぷりのケーキもあるではないか!

マロンドールのチョコのケーキ、大好き!

こうなると、もうブレーキはかけられない。フォークですくって、口に入れると断食で鋭敏になった舌に何とも言えない甘味が広がって…気がついたら三個目に手を伸ばすところであった。
ということで、翌日には体重が0.1キロ増えていたが、それはご愛嬌、福山マラソンに向けて順調に体重は減っている。

けれど、本当の問題は体重が減って練習を開始しても、本番には間に合わないことである。

2015年2月19日木曜日

大きいことは良いことだ!?

先月から鹿児島、福岡、静岡、東京と続けてきた講演ツアーも、残すところ京都、仙台で終わりとなる。ここまでやってくると、何やら終わるのが寂しく感じられるのが不思議である。

そこで作られていた「新茶豆」のパッケージ見本が面白かった。
実際は、この写真の十分の一くらいのスケールの商品なのだが、ここまで大きくするとうれしくなってしまう。
嬉しさの余り、思わず持って写ってしまっているのが下の写真である。

見よ! この大きさ

この新茶豆、日本で一番最初の新茶を鹿児島から取り寄せて、2,3日で一気に20000袋生産して出荷している超人気商品なのであるが、各売り場にこの巨大パッケージを置いて、事前予約をもらうようにすれば、注文も一桁程度跳ね上がるのでないだろうか。

昨今、いろいろなものがコンパクトに小さくなっていっているが、たまには大きくするものもあって良い。
特に、人間は大きくいかなければならないと、横幅ばかり大きくなっていく自分の体形を見ながら思う今日この頃である。

2015年2月14日土曜日

ハーフマラソントレーニング開始(皇居一周)

3週間後に控えた福山マラソンのハーフのためのトレーニングをようやく始めることにした。
11月に二回、数キロ走ったのだが、次の日膝が痛いやら、肺が苦しいやら、太ももふくらはぎがつるやらで続けることができなかったのである。
しかし、本番まで残り3週間と迫っている。もうこれ以上先延ばしにすることはできない。
というわけで、東京出張にいつものジャージとシューズを持参、朝6時に起きて浜松町のホテルから皇居まで走ることにした。

最初は良いのである。
「なんや、結構走れるではないか、わし」てな感じで皇居までは順調であったのだが、ここの一周がなかなかきつかった。走っているすべての人に抜かれていく感じで、最後など70過ぎのおじいさんと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げたものの、最後にはやはり抜き去られていってしまった。

そして現在、もうすでに膝痛、太ももの張り、ふくらはぎの極度の張り、腰の痛み…様々な後遺症に襲われている。

こんなことでハーフマラソン大丈夫なのであろうか。

とはいえ、福山マラソンでは男の名誉をかけた某〇上氏との勝負が待っている。
どんなことがあっても、明日も走るぞ!


2015年2月10日火曜日

忘れものを取りに行こう! ~日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行~

静岡から帰る新幹線の中で大変な忘れ物に気が付いてしまった。
正確に言うと、忘れていたのは、“物”ではなく、“やりたい事”である。

やりたい事といっても、別に大それた事ではないのだが、突如、子どもの頃に「大人になったら、絶対に行ってみたいと思っていた場所」を思い出したのである。

子どもの頃、日曜日の夜の楽しみは「日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行」を観ることであった。
最後に「この木なんの木、気になる気になる~名前も知らない木ですから、名前も知らない木になるでしょう~」などという、今考えると何とも投げやりというか、名前くらい調べたら良いではないかと思えるような歌が流れる番組である。

ここに映る世界は、その当時の自分には遥かに遠い世界であった。それを、いつか行ってみたいという憧れと、やはり遠いから無理かもという切なさに、「明日から学校、面倒だな。宿題もやっていないし」という気持ちも混じりあって、子ども心にも相当に複雑な思いで観ていたものだ。

そのテレビの中の世界と、現実の世界が一致する出来事が学生の時に訪れた。
それはチベットの鳥葬場で、である。
ここでは、墓場の番人に襲撃され、こちらが危うく鳥葬になるところであったが、話がそれるので詳しいことはまたの機会に書くこととするが、チベットのラサの鳥葬場を見に行ったとき、初めての場所にも関わらず、「ここ、見たことがある!」という強い確信を持ったのだ。
それは子どもの頃に「すばらしい世界旅行」で観た光景そのものだったのである。

その時、わしは鳥葬場を実際に見たことよりも、子どもの時、ブラウン管の向こうに映っていた場所に、今自分が立っているという事実の方に感動したのである。

ここに来れたのであれば、あの時行ってみたいと思った場所のどこにでも行けるのではないか!

オーロラも見てみたいし、
死海に浮かんで新聞を読んでみたいし、
イースター島でモアイ像に会ってみたいし、
イグアスの滝の滝壺も覗き込んでみたいし、
ほんと言うと、一度宇宙空間に出てみたい…その時わしは強く心に思ったのである。






しかし、あれから二十数年、今の今までわしはあの気持ちを忘れておった。

気がついたら、鳥葬場の後、あのすばらしい世界旅行の憧れの地に全く行っておらんじゃないか!

ということで、思い出したからには今からでも遅くない。
ブラウン管の向こうの忘れものを少しずつでも取りに行ってみようと思う。







2015年2月7日土曜日

浦沢直樹「BILLY BAT」最高!

本日も午前午後二回の講演が無事終了。


昨日より人数も多く、マイクを持っての講演であったが、元々人前で話すのが好きではないせいか、何回やっても慣れるということがない。その時によって、パワポのタイミングも間違えたり、科白が飛んだりと、「今回は完璧だった!」というものがない。
とはいえ、今回は聞く皆さんに「豆菓子」と「徳永製菓」というものを知ってもらうというのが、一義的目的なのだからして、そういった意味では目的を達成しているのではないかと思う。
と、自分に言い聞かせつつ、一端ホテルに戻って、この文章を書いているのだが、今回のビジネスホテルはすこぶる居心地が良い。
何が良いといって、部屋がきれいで従業員さんが親切なことはもちろん、マグロの町だけあって無料の朝食がマグロ三昧というのも良い。
加えて、フロント横に並べてある部屋に持ち帰り自由である大量のマンガの蔵書が素晴らしい。

見よ! このマンガの数。

昨日など、あまりのうれしさに浦沢直樹の「BILLY BAT」1~13巻をむさぼり読んでしまった。これがまた傑作であって、置いてあったこの13冊を読み切るために、部屋ではビール好きのわしがビールを飲まなかったくらいである。どれほどの面白さであったか、想像がつくであろうか。


この「BILLY BAT」の雰囲気、どこかで味わったことがあるぞと調べてみると、やはり、わしがマンガ史上最高傑作だと考えている「MASTERキートン」でも浦沢直樹と共同で脚本を書いている長崎尚志が今回も一緒に仕事をしているではないか。これは面白いはずである。
それにしてもこの人たち、かくも壮大かつ複雑な構成のストーリー、そして魅力的なキャラクターを考えつくものである。
本当に感心しつつ、物語に没入させてもらった。
心からありが豆と言いたい。
しかし、現在刊行されているのは15巻まで、もちろん続きがすぐ読みたい(そして、流れで読みたい)わしはamazonで一気に1~15巻を注文してしまった。すぐにこんな大人買いをしてしまうところが、わしの良いところである。
更にこの注文の途中で、あの「MASTERキートン」に続編が1巻あることを発見! 
もちろんこれも即注文である。
読み直してもすごい!
不滅の名作である。

それにしても、amazonの「レコメンド機能(おすすめ機能)」はすごい! これで翌日着なんだから、やはりamazonで買っちゃうわな~としみじみ思うのである。

というわけで、家に戻った後の楽しみは確保したものの、今晩何を読むかというのが、今のわしのうれしくも悩ましい問題である。

駿河湾、まぐろ、満足度120%!

昨日は鹿児島、福岡に続いて静岡でお豆の話をさせていただいた。
これまでより広い会場、たくさんの人数で緊張もしたが、豆菓子についていろいろと伝えられる良い機会になったと思われる。


そして、夕食は静岡県焼津の大崩海岸にある「鮪のお宿石上」に案内いただき、御馳走になった。

落ち着いた雰囲気のつくり

とても趣のある佇まいで、雰囲気も良く、食事も最高においしかった(鮪のカマの旨さとボリュームにはびっくり)が、何より素晴らしかったのは食事を共にできたメンバーである。
素敵な人たちと楽しい会話、それにおいしいビールと食事…もう他にいるものはない!というのは人生の間違いのない真実である。
加えて、ここの女将さんも素敵な人であった。料理の最後のあいさつの際、それぞれの掻敷に書いてある言葉(一人ひとり別々の言葉を手書きで書かれているそうだ)の説明があったのだが、これが満足感を一際高めるのである。自分に宛てられていた言葉は「一華開五葉」、禅語からとられたという。
一輪の花が五枚の花弁を開き、やがて実を結んでいく…今まで行ってきた様々な努力(種まき)が結果となって実を結んでいきますよ、という意味だそうである。
豆屋としては種まきというか、豆巻きをもっぱらしてきたつもりではあるが、それが実を結び、花を咲かせるとは大変おめでたい、最高にありが豆な言葉であった。
そして、お腹も満足、気持ちも満足で表に出ると、目の前に広がる駿河湾の上に美しい月が…。
本当に完璧な夕食でありました。本当に感謝感謝、ありが豆ございました!

真正面にきれいなお月様が







2015年2月4日水曜日

節分…福山城天守閣から豆まき?

2月3日の節分は言うまでもなく、豆菓子屋にとって一年で最大のイベントである。
それと同時に、この日を境に豆屋としての新しい年を迎えるのだ。豆屋にとっての新年は、元日ではなく、節分なのだ。
そのため、我が徳永製菓では、この日前後に三蔵稲荷さんで社員全員参加のお祓いを行う。

三蔵稲荷さん入口
弊社の鬼の看板も置いてある

三蔵稲荷さんでは毎年弊社の豆菓子を使っての節分祭を行っていただいている。また、この前後は弊社のものとおそろいの鬼の看板を飾ってもらっているという豆屋にとっては、誠にありが豆なお稲荷さんなのである。
2月3日に訪れると、湯立神事(ゆたてしんじ)という珍しい行事にも参加できる。これも他にはあまりない、雰囲気のあるものである。

中央の大窯から柄杓で硬貨をすくい取る

【湯立神事】大きな窯に湯を沸かし、祈祷をして、硬貨を投げ入れ、お祓いをし、その後、参拝者に、杓で硬貨をすくっていきます。その中で、商売をしている方は、すくえた金額によって、その年の商売の出来を占い、また一般の方は、すくい取った硬貨をお守り袋に納め、財布に入れて金運アップのお守りとして持ち帰っていただきます。

また、ここでは本格的な豆まきも楽しめる。写真を見てもらうとわかるように、結構な人数が参加して子どもにはあまり見せたくないような豆の争奪戦が繰り広げられる。

豆まきシーン
見方によってはライブ会場


それも仕方がない。
景品は徳永製菓の節分セットだからだ。

夜の様子
鬼の看板が昼とは違う、これまた良い感じ


ここの節分祭も素晴らしいが、豆屋として福山で是非してみたいと思っているのが、福山城の天守閣からの豆まきである。
その日に限り、いつもよりド派手にライトアップされ、暗闇にくっきりと浮かび出た天守閣。そこにひときわまばゆいスポットライトが照らされる。現れるのは各年代別に倍率数千倍の確率から選ばれた極めて強運の年男年女たちだ。
それぞれが一升升を小脇にかかえ、豆まきを繰り広げる。天守閣の周りには、受け傘(傘の屋根の部分を逆にとりつけたパラボラアンテナ状の傘で、節分用に作られており、豆を受けるとパラパラという気持ちの良い音がする)を掲げた沢山の人たちで埋め尽くされている。
「鬼は外~福は内~」
パラパラ…パラパラ…。
皆が必死の形相で受け傘を持ち上げているのもやむなしである。豆粒に混じって、豆粒大の金・銀なども巻かれるからである。
「金、入ってるぞ~」
「こっちには銀が」
幸運を引き当てた歓声があちらこちらで上がり、人々の興奮は一気にピークに達する。
この日巻かれた大豆は全部で2トン、受けきれなかった大豆を目当てに翌日福山城は大量の鳩に…。
どうだろう?とても面白いイベントだと思うのだが、誰が企画をしてもらえまいか。
もちろん、豆は提供させていただく。
天守閣から豆を巻くと気持ち良いと思いますよ。

2015年2月2日月曜日

AKSスキーツアー(瑞穂ハイランド)

この日曜日、学校保護者会の有志で大人子ども合わせ、バス一台借り切り、総勢50名で瑞穂ハイランドに出かけてきた。
今シーズン初めてのスキーであったが、天気にも恵まれ、本当に楽しく滑ることができた。
それにしても、瑞穂ハイランドは高速からのアクセスが良く、スケールも大きい、素晴らしいスキー場である。昨年に行った北海道のルスツには規模ではさすがに及ばないが、中国地方屈指のスキー場であることには間違いない。
その上、降雪や気温のタイミングのおかげか、雪質もとても良く、腕前以上にうまくなったような錯覚に陥ることができた。
とても楽しく、滑ることができたのだが、最後がいけなかった。一緒に滑っていた○藤○さん(彼はスキーの達人である)と、「帰りはゴンドラに乗らずに、滑って降りよう」ということで、コースの入口を探したのだが、ここで誤って上級者用の「ラビットコース」に行ってしまったのである。

このラビットコース、わしのスキー技術にとって恐怖の連続であった。
ここ、難易度の高い上級者コースであり、初心者コースをもっぱら自分のフィールドとしているわしの下るところではなかったのだ。
平均斜度21.4°、最大斜度32.0°は、スキーがうまい人にとっては「楽しさ」の対象であろうが、わしにとって、この傾斜は「滑る」ではなく、「落ちる」に等しいのだ。更にこのコース、コブコブが切れ目なく続いている。

コースに入った時に、「何やら行きしなゴンドラから見下ろしたコースとは雰囲気が違うな」とは思ったのであるが、ご存じの通り、スキーは地球の重力を利用した(というか、重力に無抵抗な)スポーツであり、一度下ってしまえば元の場所に戻るのは至難の業だ。

この時点では、先のコーナーを曲がれば緩やかなコースが待っているという
希望を持っていたのだが…。

更に、ここで大ゴケして、スキー板がはずれてしまえば、この傾斜の上でわしの技量で再び板をはめるのはまず不可能である。
というわけで、必死の思いで下りきったのだが、ゴール地点では冷や汗あぶら汗で服はびしゃびしゃ、絞れば水滴が垂れるほどの汗をかいていた。
いかに恐怖の時間であったかがわかるであろう。

ラビットコースを下から見た写真。
やはり、わしが踏み込んではならない領域であった。
(これはもう崖である)


と言いつつ、終わってみればとても楽しいAKSスキーツアーであり、準備をしてもらった○藤さん、○永さんには本当に感謝感謝。
ありが豆である。