今シーズン初めてのスキーであったが、天気にも恵まれ、本当に楽しく滑ることができた。
それにしても、瑞穂ハイランドは高速からのアクセスが良く、スケールも大きい、素晴らしいスキー場である。昨年に行った北海道のルスツには規模ではさすがに及ばないが、中国地方屈指のスキー場であることには間違いない。
その上、降雪や気温のタイミングのおかげか、雪質もとても良く、腕前以上にうまくなったような錯覚に陥ることができた。
とても楽しく、滑ることができたのだが、最後がいけなかった。一緒に滑っていた○藤○さん(彼はスキーの達人である)と、「帰りはゴンドラに乗らずに、滑って降りよう」ということで、コースの入口を探したのだが、ここで誤って上級者用の「ラビットコース」に行ってしまったのである。
このラビットコース、わしのスキー技術にとって恐怖の連続であった。
ここ、難易度の高い上級者コースであり、初心者コースをもっぱら自分のフィールドとしているわしの下るところではなかったのだ。
平均斜度21.4°、最大斜度32.0°は、スキーがうまい人にとっては「楽しさ」の対象であろうが、わしにとって、この傾斜は「滑る」ではなく、「落ちる」に等しいのだ。更にこのコース、コブコブが切れ目なく続いている。
コースに入った時に、「何やら行きしなゴンドラから見下ろしたコースとは雰囲気が違うな」とは思ったのであるが、ご存じの通り、スキーは地球の重力を利用した(というか、重力に無抵抗な)スポーツであり、一度下ってしまえば元の場所に戻るのは至難の業だ。
この時点では、先のコーナーを曲がれば緩やかなコースが待っているという
希望を持っていたのだが…。
というわけで、必死の思いで下りきったのだが、ゴール地点では冷や汗あぶら汗で服はびしゃびしゃ、絞れば水滴が垂れるほどの汗をかいていた。
いかに恐怖の時間であったかがわかるであろう。
ラビットコースを下から見た写真。
やはり、わしが踏み込んではならない領域であった。
(これはもう崖である)
と言いつつ、終わってみればとても楽しいAKSスキーツアーであり、準備をしてもらった○藤さん、○永さんには本当に感謝感謝。
ありが豆である。
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