2008年8月8日金曜日

この世で一番おいしい飲み物

最近、ボルヴィックのレモン味にはまっている。
2,3時間自転車で林道を駆け回り、汗だくになり、のどがカラカラに乾いた時に飲むボルヴィックのレモン味、これがたまらんのですわい。
水だけでも、十二分においしいのに、そこに爽やかなレモン味。しかも、飲み口の部分が大きいときているから、これはもう最高ですわい。
ぐいぐいと飲み乾す時の気分といったら、これはビールより上ですわい。

ビールも最高だけど、目一杯体を使った後の「水」やら「スポーツドリンク」のうまさといったら、やはりそれ以上だと思うのであります。これって、体の改造が進み、「ビール太鼓腹型」から「ヴァームアクティブ型」に切り替わった証拠かもしれませんな。

しかし、これまでの人生で飲んだ最高の飲み物はといえば、私の場合「マウンテンデュー」である。
学生時代、バスで旅したイランのルート砂漠で飲んだ「マウンテンデュー」である。四十数度を超える砂漠の中(この時初めて、自分の体温よりはるかに高い環境下では鼻口を布で覆った方が耐えられるものなのだということを実感しました)で、バスはおんぼろで空調など効かず、たまのオアシスでの休息が唯一の支え。
もちろん、当時のイランの田舎に冷えた飲み物、ましてや冷えた清涼飲料水などそうそうあるわけもなく、紅茶に砂糖がたっぷり入っているチャイがあるくらい。そんな中、氷の中でキンキンに冷やしてある「マウンテンデュー」を見かけた時には思わず、「地獄に仏」ではなく、「砂漠にペプシコ」。
思わずごくごくと飲み乾した時のおいしさと言ったら、それはもう「甘露」としか言いようがない。五臓六腑に「冷たさ」「おいしさ」が染み入って、ほんと「生き返った」という感じ。

しかし、その素晴らしき飲み物、最高の飲み物である「マウンテンデュー」も、帰国した後飲んでもあの感動はなく、それ以来「あのルート砂漠のマウンテンデューの印象」を損なわないように、マウンテンデューは一切飲んでいない。
やはり、最高のおいしさ(飲み物も食べ物も)には、「時」と「場所」が必要ということなのですな。
そんな「一番」をどれだけ体験できるのか、それこそが「己の人生をおいしい」と思えるか否かを決めるのかもしれませんな。

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