2015年3月25日水曜日

リー・クアンユー…巨星堕つ!

シンガポール建国の父、リー・クアンユーが亡くなった。

このリー・クアンユー…1996年に岩波書店の「現代アジアの肖像シリーズ」として発刊された「リー・クアンユー」を読んで以来、私にとってこの世界で最も尊敬すべき人間の一人であった。



彼のたどってきた軌跡は、文字通り奇跡である。
マレーシアとインドネシアという大国の狭間で、資源も資本もない状態から輝ける都市国家を成立させる…歴史上一人の人物が成したことでも最大のことの一つではないだろうか。

彼のたどってきた道のりは、この本の章立にも明らかに表れている。

イギリスによる植民地化と移民たち
分化するモザイク社会
アジア人? クィーンズ・チャイニーズ?
シンガポール帰属意識の高まり
日本軍政のインパクト
イギリス留学から独立運動へ
人民行動党政権の誕生-共産系グループとの死闘
マレー人と華人の対立
生存のための政治
「トータル・ディフェンス」-皆で国を守る
外資の力を借りた経済発展
成長の秘密-国家主導型開発
二つのタイプの労働者
エリートの人民行動党
「行政国家」を支える官僚
政治管理の手本?
模索する国民統合
リー・クアンユーの国家

人民行動党の結成から61年、長いことご苦労様と言うしかない。

また、首相を退任した後にはシンガポール政府投資公社(略してGIC。シンガポールの国民年金基金)の顧問相も務め、10兆円のファンドを20年間に渡り、平均利回り8.8%で運用している。
また、その際には、「いざとなれば、GICの運用で数百万人のシンガポール国民は私が食べさせる」との凄みのある言葉も残している。

明晰な頭脳からもたらされる透徹したプラグマティックな思考、
そしてそれを実行していく強烈な意志とリーダーシップ、
いついかなる時でも個人の感情より国益を優先させる志の高さ
…このような人がもし日本の首相をやっていたら、今の日本はどうなっていたのだろう?



心からご冥福をお祈りいたします。

2015年3月23日月曜日

祝!テニスランキングマッチ1位

人間何歳になっても成長期というものはあるもので、先月のルーキーズカップの優勝に続いて、スクール内のランキングマッチにおいても1位となってしまった。


今回のメンバーは5名)であり、その内2名は前回のランキングマッチでも当たり、それぞれ戦勝が1勝1敗で互角の相手であった。

ランキングを総当たり戦で行うのだが、
戦績は
1試合目:6-1
2試合目:5-2
3試合目:5-3
4試合目:6-1 
4戦全勝という完璧な勝利であった。
前回からわずか数か月、著しい成長!と言わなければなるまい。

もちろん、勝利には要因がある。それは自分には似つかわしくなく、「手堅く」テニスをしたことである。
中途半端なスピードのサーブを入れにいき、リターンも振り切ることなく返すことに専念し、相手の自滅を待つ…まさにジジイテニスに徹したのである。
これまでのスタイルは、勝つのも大切であるが、もっと大切なのは気持ち良く振り抜くことであり、試合の中でこれはというプレーがあればともかく満足!というものであった。
そういった意味で、爽快感あふれる勝利というわけにはいかないものの、まあ勝ちは勝ちであり、これは良しとしておこう。

しかし、収穫もあった。ドロップショットをマスターすることができたのである。高校生など体力があり余っている相手の場合には拾ってくるものの、相手がわしと同様の中年の場合、ドロップショットほど強力なものはない。気持ちは出ても、前には足が出ないのである。このドロップショットのコツを試合の合間にコーチから聞いて、すぐ試合に生かせるところが素晴らしい。自分を誉めてあげたい。

というわけで、気持ち良く会場を後にしたのだが、やはり良いことばかりは続かないものだ。
鼻歌を歌いながら、運転していたらミラーを擦ってしまった。

人間、謙虚が一番である。対戦相手の皆さん、お疲れ様でした。そしてありが豆ございました。


2015年3月14日土曜日

不覚!…インフルエンザ…巨大仏像の祟り?

先週の仙台出張後、何やらクシャミと咳が止まらないので、福山に戻って病院に行くと、何と!インフルエンザであった。まったくもって不覚である。まあ、流行遅れのA型ではなく、これから流行るとされているB型だったのが、まだマシといったところであろうか。
この罹患したタイミングも「まさか!ここで?」というものであり、会長をしている保護者会活動の年度末の主要行事3点セット、福山マラソンのハーフのすべてを欠席することとなった。

人によっては「最悪!」というタイミングであろうが、最近「少女パレアナ」を読んだばかりなので、このインフルエンザからも「喜びを探すゲーム」を自分でやってみた(読んだことのない人は、是非読んでみてください)。

喜び①:最初はクシャミと咳から「花粉症」ではと思ったが、インフルエンザで良かった。インフルなら数日で治る。
喜び②:保護者会への欠席も良かった。この2年間やってこれたのも、仲間が優秀で頼りがいがあるからであり、最後に表に出る機会が作れて良かった。
喜び③:福山マラソンも、直近で無理な減量をしていたため、走っていれば無理がたたって体調をくずしていたかもしれない。走れなくて良かった。
などなど、どんなことからも「良かった」という点を見つけることはできるものである。

といいつつも、今回インフルエンザに罹った理由はわかっているのである。
そのわけは、、、祟り(たたり)なのである。
何の祟りかといえば、仙台の巨大仏像の、である。

仙台出張で何が記憶に残ったかといえば、最後の講演でも、あのホヤでもなく、仙台市内に立っている巨大仏像である。
どのくらい巨大かといって、何しろ仙台空港から仙台に向かう高速の途中からもしっかり見えるくらいの大きさ。

資料を見ると、正式名称が「仙台大観音」で全長100m。日本で二番目に高いのだという(これより巨大な仏像があるというのも驚きだが)。
どうも今回の出張では、高速道路を走っている時からもこの超巨大仏像が目について仕方なかった。そして、得意先回りをした後、超巨大仏像のことばかり話すわしに気をつかってくれた担当の方が、「仏像、この近くですから少し近づいてみましょうか」と車をそこに向けてくれたのである。
その時の光景をわしはしばらく忘れられないであろう。
その想像をはるかに上回る巨大さ、シュールさにもう笑いに笑ってしまったのである。どのくらい笑ったかといえば、本当に文字通り腹を抱えて声高々に大笑いしてしまったのである。

何しろこんな感じで建物の間から顔を出すのである。驚き、笑うに決まっている。


ということで、今回のインフルエンザは、仏様観音様を大笑いしてしまった罰(ばち)が当たってしまったのだと思う。
いや、パレアナの喜びのゲームからすると、何かから助けてくれたのかもしれぬ。
ともあれ、次に仙台に行ったときには、この超巨大仏像にきっちり参り、中も観覧しなければならない。
仙台に行く楽しみがひとつできた。ありが豆である。


2015年3月1日日曜日

読みも読んだり…

世の中では確定申告の時期を迎えているが、わしの方も昨年一年間の読書量を確定させてみた。
というか、読み終わった本のタイトルをスケジュール帳に書いているのだが、新しいものに変わるので一年で何冊読んだのかを数えてみたのである。

1月…19冊
2月…11冊
3月…11冊
4月…7冊
5月…12冊
6月…12冊
7月…18冊
8月…11冊
9月…23冊
10月…21冊
11月…18冊
12月…4冊
合計167冊であった。

毎年こんな感じで本が積みあがっていくが。
(画像はイメージ)

結構読んでいる!というのが正直な感想であるが、毎年100冊超の本をコンスタントに読んでいる割には「頭の中身」がそう変わらないのは、そもそも脳のハードウエアに限界があるためであろうか。
もっとも哲学者のショウペンハウアーなどは、読書について以下のようなことを述べているから、無自覚な読書をすればするほど馬鹿になっていく可能性もある。

「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく」
「読書しているとき、私たちの頭は他人の思想が駆けめぐる運動場にすぎない。読書をやめて、他人の思想が私たちの頭から引き揚げていったら、いったい何が残るだろう。だからほとんど一日じゅう、おそろしくたくさん本を読んでいると、何も考えずに暇つぶしができて骨休めにはなるが、自分の頭で考える能力がしだいに失われてゆく。いつも馬に乗っていると、しまいに自分の足で歩けなくなってしまうのと同じだ」

と、ここまで引用して、これ以上読書の意義や効用について書き進めようとしないのは、やはり読書によって思考能力を奪われてきているせいかもしれないが、多読の副作用というものは既にあり、それは思考能力の低下ではなく、本棚の支え能力の低下により、またしても本棚の板が折れてしまったということである。

重ねていくと横板がもたなくなってしまう。
(画像はイメージ)

今後は脳力よりも本棚の強度に気をつけて読書をしていなければならない。

2015年2月23日月曜日

ファスティング(断食)明けに…

来る福山マラソンに備え、体重を一気に減少させるべく、人生初のファスティングに取り組んだ。
2月19日から準備のために肉類を摂らず、軽めの食事にして、20日より酵素ドリンク一日2リットルのみの食生活を開始。
さすがに初日はきつく、空腹の余り、極度の発汗やら震えやらに襲われ、思わず御座候1個、肉まん1個、いちご大福半分を食べてしまったが、翌日は無事乗り切った。
体重も73.25キロからスタートして、前日72.85キロ、ファスティング初日に71.25キロと一気に1.6キロの減少、二日日には70.50キロ、三日目(最終日)には2年振りに70キロを割って69.65キロをマーク。数日で実に3.6キロの減量に成功した。
さすがにここまで体重を減らせば、腹回りも見るからにスッキリである。

しかし、最終日に強力なワナが控えていた。
ひとつは、息子の料理であり、もうひとつは福山最強のケーキである。
何やら学校での家庭科での課題とやらで、家でハンバーグを作らなければならないのだという。うちの息子、幼少の頃より成績表で体育と家庭科だけは◎という「生きる力抜群の男」であり、家庭科の課題であればやらねばならぬというか、どうしてもやりたいとのことで、エプロンを腰に巻いて作り始めた。
手先が器用なせいか、これがおいしそうなものを作るのである。

息子のお手製ハンバーグ

かわいい息子が作ったハンバーグを前にして、「断食明けだから」などという対応ができるわけもなく、おいしく二個いただいた。
更にデザートで出てきたのが、わしが福山最強だと思っているマロンドールのケーキである。
しかも、わしの大好きな濃厚なチョコたっぷりのケーキもあるではないか!

マロンドールのチョコのケーキ、大好き!

こうなると、もうブレーキはかけられない。フォークですくって、口に入れると断食で鋭敏になった舌に何とも言えない甘味が広がって…気がついたら三個目に手を伸ばすところであった。
ということで、翌日には体重が0.1キロ増えていたが、それはご愛嬌、福山マラソンに向けて順調に体重は減っている。

けれど、本当の問題は体重が減って練習を開始しても、本番には間に合わないことである。

2015年2月19日木曜日

大きいことは良いことだ!?

先月から鹿児島、福岡、静岡、東京と続けてきた講演ツアーも、残すところ京都、仙台で終わりとなる。ここまでやってくると、何やら終わるのが寂しく感じられるのが不思議である。

そこで作られていた「新茶豆」のパッケージ見本が面白かった。
実際は、この写真の十分の一くらいのスケールの商品なのだが、ここまで大きくするとうれしくなってしまう。
嬉しさの余り、思わず持って写ってしまっているのが下の写真である。

見よ! この大きさ

この新茶豆、日本で一番最初の新茶を鹿児島から取り寄せて、2,3日で一気に20000袋生産して出荷している超人気商品なのであるが、各売り場にこの巨大パッケージを置いて、事前予約をもらうようにすれば、注文も一桁程度跳ね上がるのでないだろうか。

昨今、いろいろなものがコンパクトに小さくなっていっているが、たまには大きくするものもあって良い。
特に、人間は大きくいかなければならないと、横幅ばかり大きくなっていく自分の体形を見ながら思う今日この頃である。

2015年2月14日土曜日

ハーフマラソントレーニング開始(皇居一周)

3週間後に控えた福山マラソンのハーフのためのトレーニングをようやく始めることにした。
11月に二回、数キロ走ったのだが、次の日膝が痛いやら、肺が苦しいやら、太ももふくらはぎがつるやらで続けることができなかったのである。
しかし、本番まで残り3週間と迫っている。もうこれ以上先延ばしにすることはできない。
というわけで、東京出張にいつものジャージとシューズを持参、朝6時に起きて浜松町のホテルから皇居まで走ることにした。

最初は良いのである。
「なんや、結構走れるではないか、わし」てな感じで皇居までは順調であったのだが、ここの一周がなかなかきつかった。走っているすべての人に抜かれていく感じで、最後など70過ぎのおじいさんと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げたものの、最後にはやはり抜き去られていってしまった。

そして現在、もうすでに膝痛、太ももの張り、ふくらはぎの極度の張り、腰の痛み…様々な後遺症に襲われている。

こんなことでハーフマラソン大丈夫なのであろうか。

とはいえ、福山マラソンでは男の名誉をかけた某〇上氏との勝負が待っている。
どんなことがあっても、明日も走るぞ!


2015年2月10日火曜日

忘れものを取りに行こう! ~日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行~

静岡から帰る新幹線の中で大変な忘れ物に気が付いてしまった。
正確に言うと、忘れていたのは、“物”ではなく、“やりたい事”である。

やりたい事といっても、別に大それた事ではないのだが、突如、子どもの頃に「大人になったら、絶対に行ってみたいと思っていた場所」を思い出したのである。

子どもの頃、日曜日の夜の楽しみは「日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行」を観ることであった。
最後に「この木なんの木、気になる気になる~名前も知らない木ですから、名前も知らない木になるでしょう~」などという、今考えると何とも投げやりというか、名前くらい調べたら良いではないかと思えるような歌が流れる番組である。

ここに映る世界は、その当時の自分には遥かに遠い世界であった。それを、いつか行ってみたいという憧れと、やはり遠いから無理かもという切なさに、「明日から学校、面倒だな。宿題もやっていないし」という気持ちも混じりあって、子ども心にも相当に複雑な思いで観ていたものだ。

そのテレビの中の世界と、現実の世界が一致する出来事が学生の時に訪れた。
それはチベットの鳥葬場で、である。
ここでは、墓場の番人に襲撃され、こちらが危うく鳥葬になるところであったが、話がそれるので詳しいことはまたの機会に書くこととするが、チベットのラサの鳥葬場を見に行ったとき、初めての場所にも関わらず、「ここ、見たことがある!」という強い確信を持ったのだ。
それは子どもの頃に「すばらしい世界旅行」で観た光景そのものだったのである。

その時、わしは鳥葬場を実際に見たことよりも、子どもの時、ブラウン管の向こうに映っていた場所に、今自分が立っているという事実の方に感動したのである。

ここに来れたのであれば、あの時行ってみたいと思った場所のどこにでも行けるのではないか!

オーロラも見てみたいし、
死海に浮かんで新聞を読んでみたいし、
イースター島でモアイ像に会ってみたいし、
イグアスの滝の滝壺も覗き込んでみたいし、
ほんと言うと、一度宇宙空間に出てみたい…その時わしは強く心に思ったのである。






しかし、あれから二十数年、今の今までわしはあの気持ちを忘れておった。

気がついたら、鳥葬場の後、あのすばらしい世界旅行の憧れの地に全く行っておらんじゃないか!

ということで、思い出したからには今からでも遅くない。
ブラウン管の向こうの忘れものを少しずつでも取りに行ってみようと思う。







2015年2月7日土曜日

浦沢直樹「BILLY BAT」最高!

本日も午前午後二回の講演が無事終了。


昨日より人数も多く、マイクを持っての講演であったが、元々人前で話すのが好きではないせいか、何回やっても慣れるということがない。その時によって、パワポのタイミングも間違えたり、科白が飛んだりと、「今回は完璧だった!」というものがない。
とはいえ、今回は聞く皆さんに「豆菓子」と「徳永製菓」というものを知ってもらうというのが、一義的目的なのだからして、そういった意味では目的を達成しているのではないかと思う。
と、自分に言い聞かせつつ、一端ホテルに戻って、この文章を書いているのだが、今回のビジネスホテルはすこぶる居心地が良い。
何が良いといって、部屋がきれいで従業員さんが親切なことはもちろん、マグロの町だけあって無料の朝食がマグロ三昧というのも良い。
加えて、フロント横に並べてある部屋に持ち帰り自由である大量のマンガの蔵書が素晴らしい。

見よ! このマンガの数。

昨日など、あまりのうれしさに浦沢直樹の「BILLY BAT」1~13巻をむさぼり読んでしまった。これがまた傑作であって、置いてあったこの13冊を読み切るために、部屋ではビール好きのわしがビールを飲まなかったくらいである。どれほどの面白さであったか、想像がつくであろうか。


この「BILLY BAT」の雰囲気、どこかで味わったことがあるぞと調べてみると、やはり、わしがマンガ史上最高傑作だと考えている「MASTERキートン」でも浦沢直樹と共同で脚本を書いている長崎尚志が今回も一緒に仕事をしているではないか。これは面白いはずである。
それにしてもこの人たち、かくも壮大かつ複雑な構成のストーリー、そして魅力的なキャラクターを考えつくものである。
本当に感心しつつ、物語に没入させてもらった。
心からありが豆と言いたい。
しかし、現在刊行されているのは15巻まで、もちろん続きがすぐ読みたい(そして、流れで読みたい)わしはamazonで一気に1~15巻を注文してしまった。すぐにこんな大人買いをしてしまうところが、わしの良いところである。
更にこの注文の途中で、あの「MASTERキートン」に続編が1巻あることを発見! 
もちろんこれも即注文である。
読み直してもすごい!
不滅の名作である。

それにしても、amazonの「レコメンド機能(おすすめ機能)」はすごい! これで翌日着なんだから、やはりamazonで買っちゃうわな~としみじみ思うのである。

というわけで、家に戻った後の楽しみは確保したものの、今晩何を読むかというのが、今のわしのうれしくも悩ましい問題である。

駿河湾、まぐろ、満足度120%!

昨日は鹿児島、福岡に続いて静岡でお豆の話をさせていただいた。
これまでより広い会場、たくさんの人数で緊張もしたが、豆菓子についていろいろと伝えられる良い機会になったと思われる。


そして、夕食は静岡県焼津の大崩海岸にある「鮪のお宿石上」に案内いただき、御馳走になった。

落ち着いた雰囲気のつくり

とても趣のある佇まいで、雰囲気も良く、食事も最高においしかった(鮪のカマの旨さとボリュームにはびっくり)が、何より素晴らしかったのは食事を共にできたメンバーである。
素敵な人たちと楽しい会話、それにおいしいビールと食事…もう他にいるものはない!というのは人生の間違いのない真実である。
加えて、ここの女将さんも素敵な人であった。料理の最後のあいさつの際、それぞれの掻敷に書いてある言葉(一人ひとり別々の言葉を手書きで書かれているそうだ)の説明があったのだが、これが満足感を一際高めるのである。自分に宛てられていた言葉は「一華開五葉」、禅語からとられたという。
一輪の花が五枚の花弁を開き、やがて実を結んでいく…今まで行ってきた様々な努力(種まき)が結果となって実を結んでいきますよ、という意味だそうである。
豆屋としては種まきというか、豆巻きをもっぱらしてきたつもりではあるが、それが実を結び、花を咲かせるとは大変おめでたい、最高にありが豆な言葉であった。
そして、お腹も満足、気持ちも満足で表に出ると、目の前に広がる駿河湾の上に美しい月が…。
本当に完璧な夕食でありました。本当に感謝感謝、ありが豆ございました!

真正面にきれいなお月様が







2015年2月4日水曜日

節分…福山城天守閣から豆まき?

2月3日の節分は言うまでもなく、豆菓子屋にとって一年で最大のイベントである。
それと同時に、この日を境に豆屋としての新しい年を迎えるのだ。豆屋にとっての新年は、元日ではなく、節分なのだ。
そのため、我が徳永製菓では、この日前後に三蔵稲荷さんで社員全員参加のお祓いを行う。

三蔵稲荷さん入口
弊社の鬼の看板も置いてある

三蔵稲荷さんでは毎年弊社の豆菓子を使っての節分祭を行っていただいている。また、この前後は弊社のものとおそろいの鬼の看板を飾ってもらっているという豆屋にとっては、誠にありが豆なお稲荷さんなのである。
2月3日に訪れると、湯立神事(ゆたてしんじ)という珍しい行事にも参加できる。これも他にはあまりない、雰囲気のあるものである。

中央の大窯から柄杓で硬貨をすくい取る

【湯立神事】大きな窯に湯を沸かし、祈祷をして、硬貨を投げ入れ、お祓いをし、その後、参拝者に、杓で硬貨をすくっていきます。その中で、商売をしている方は、すくえた金額によって、その年の商売の出来を占い、また一般の方は、すくい取った硬貨をお守り袋に納め、財布に入れて金運アップのお守りとして持ち帰っていただきます。

また、ここでは本格的な豆まきも楽しめる。写真を見てもらうとわかるように、結構な人数が参加して子どもにはあまり見せたくないような豆の争奪戦が繰り広げられる。

豆まきシーン
見方によってはライブ会場


それも仕方がない。
景品は徳永製菓の節分セットだからだ。

夜の様子
鬼の看板が昼とは違う、これまた良い感じ


ここの節分祭も素晴らしいが、豆屋として福山で是非してみたいと思っているのが、福山城の天守閣からの豆まきである。
その日に限り、いつもよりド派手にライトアップされ、暗闇にくっきりと浮かび出た天守閣。そこにひときわまばゆいスポットライトが照らされる。現れるのは各年代別に倍率数千倍の確率から選ばれた極めて強運の年男年女たちだ。
それぞれが一升升を小脇にかかえ、豆まきを繰り広げる。天守閣の周りには、受け傘(傘の屋根の部分を逆にとりつけたパラボラアンテナ状の傘で、節分用に作られており、豆を受けるとパラパラという気持ちの良い音がする)を掲げた沢山の人たちで埋め尽くされている。
「鬼は外~福は内~」
パラパラ…パラパラ…。
皆が必死の形相で受け傘を持ち上げているのもやむなしである。豆粒に混じって、豆粒大の金・銀なども巻かれるからである。
「金、入ってるぞ~」
「こっちには銀が」
幸運を引き当てた歓声があちらこちらで上がり、人々の興奮は一気にピークに達する。
この日巻かれた大豆は全部で2トン、受けきれなかった大豆を目当てに翌日福山城は大量の鳩に…。
どうだろう?とても面白いイベントだと思うのだが、誰が企画をしてもらえまいか。
もちろん、豆は提供させていただく。
天守閣から豆を巻くと気持ち良いと思いますよ。

2015年2月2日月曜日

AKSスキーツアー(瑞穂ハイランド)

この日曜日、学校保護者会の有志で大人子ども合わせ、バス一台借り切り、総勢50名で瑞穂ハイランドに出かけてきた。
今シーズン初めてのスキーであったが、天気にも恵まれ、本当に楽しく滑ることができた。
それにしても、瑞穂ハイランドは高速からのアクセスが良く、スケールも大きい、素晴らしいスキー場である。昨年に行った北海道のルスツには規模ではさすがに及ばないが、中国地方屈指のスキー場であることには間違いない。
その上、降雪や気温のタイミングのおかげか、雪質もとても良く、腕前以上にうまくなったような錯覚に陥ることができた。
とても楽しく、滑ることができたのだが、最後がいけなかった。一緒に滑っていた○藤○さん(彼はスキーの達人である)と、「帰りはゴンドラに乗らずに、滑って降りよう」ということで、コースの入口を探したのだが、ここで誤って上級者用の「ラビットコース」に行ってしまったのである。

このラビットコース、わしのスキー技術にとって恐怖の連続であった。
ここ、難易度の高い上級者コースであり、初心者コースをもっぱら自分のフィールドとしているわしの下るところではなかったのだ。
平均斜度21.4°、最大斜度32.0°は、スキーがうまい人にとっては「楽しさ」の対象であろうが、わしにとって、この傾斜は「滑る」ではなく、「落ちる」に等しいのだ。更にこのコース、コブコブが切れ目なく続いている。

コースに入った時に、「何やら行きしなゴンドラから見下ろしたコースとは雰囲気が違うな」とは思ったのであるが、ご存じの通り、スキーは地球の重力を利用した(というか、重力に無抵抗な)スポーツであり、一度下ってしまえば元の場所に戻るのは至難の業だ。

この時点では、先のコーナーを曲がれば緩やかなコースが待っているという
希望を持っていたのだが…。

更に、ここで大ゴケして、スキー板がはずれてしまえば、この傾斜の上でわしの技量で再び板をはめるのはまず不可能である。
というわけで、必死の思いで下りきったのだが、ゴール地点では冷や汗あぶら汗で服はびしゃびしゃ、絞れば水滴が垂れるほどの汗をかいていた。
いかに恐怖の時間であったかがわかるであろう。

ラビットコースを下から見た写真。
やはり、わしが踏み込んではならない領域であった。
(これはもう崖である)


と言いつつ、終わってみればとても楽しいAKSスキーツアーであり、準備をしてもらった○藤さん、○永さんには本当に感謝感謝。
ありが豆である。




2015年1月30日金曜日

生中継「Jステーション」終了

いやはや、生中継というのも大変である。
刻一刻、持ち時間や出番までの時間も変化するし、とにかく生なのでやり直しがきかないという緊張感もある。というわけで、中継が終わってホッと一安心。
素人のわしを上手に誘導してくれた大ちゃんこと大松さんには感謝感謝。
ありが豆である。

工場でのロケ風景

まだ、録画を見ていないので何とも不安なのだが、
心配なのは
①顔の脂(あぶら)による乱反射がなかったかどうか、
②自分では気づかなかった致命的な言い間違いがなかったかどうか、
③大ちゃんが鼻息で飛ばしてしまった「しらす粉」がテレビに映ったかどうか、であるが、もう済んだこと、後から見て「あちゃ」と思っても手遅れである。
だからといって、見ないわけにもいかず、この後本番さながらドキドキしながら録画を見る予定である。
大ちゃんとの2ショット。
何故だろう、わしの顔が小さく見える

大ちゃん、スタッフの皆さん、本当にありが豆!
緊張したけど、これがきっかけで豆菓子のことをより知ってもらえるなら良かった良かった、です。


RCCテレビ「イマなまっ!」効果(やはり、テレビってすごい)

昨日のRCCテレビ「イマなまっ!」で節分コーナーに取り上げてもらった直後から、電話が鳴りっぱなしであった。

番組のコーナーでもトップバッターとして紹介してもらった上に、「節分」についても上手に説明いただき、会社としても、豆業界としても本当にありが豆!である。
この中で、これぞ「最強の節分セット!」として、ロケの中でもスタジオでも取り上げてもらった「2015年節分詰め合わせ」が大人気である。
追加生産が必要な状況となって、これはもう本当に「イマなまっ!」様、ありが豆である。

これが「最強の節分セット」!

今日も昼から、今度は広島ホームテレビの「Jステーション」の撮影準備がある。これは生中継なので大変である。もう一踏ん張り、頑張りましょう。


2015年1月29日木曜日

今年一番のSF小説「火星の人」

ここ最近SF小説からは遠ざかっていたのだが(読むと、小説世界に感情移入というか、ジャックインしてしまい、宇宙空間やサイバースペース、ナノワールドなどから現実世界に回帰しにくくなるので)、この本については思わず、手を出してしまった。

結果、最高に面白かった。



(あらすじ)
人類にとって3度目の有人火星探査は猛烈な砂塵のために到着からわずか6日で中止を余儀なくされる。乗組員たちが火星を離脱する寸前、そのうちのひとりマーク・ワトニーを折れたアンテナが直撃する。砂嵐の彼方へ姿を消したワトニーを残し、船長たちはやむなく地球への帰路の途につく。しかしワトニーは生きていた。不毛の赤い惑星で彼は科学者として持てる知識を最大限に活用し、地球への帰還の道を探りながら決死のサバイバルを敢行する…。

地球から78,338,770km離れた火星に一人残され、救助隊も期待できない中、食糧、水、酸素などの絶対不足状態を持ちうる科学知識と工夫で次々と克服していく。
もうたまらんシチュエーションではないか。主人公の人物像も素晴らしかった、一つ課題を克服すると、また次の難題が待ち構えて、という状況の中、最後まであきらめることなく、しかも楽観的希望を失わずに対処していく…マーク・ワトニーすごい!
わしがこの状況に置かれたら、酸素・水・食料の欠乏の前に、「希望」の欠如によって死んでいる。

一読の価値のある本である。
(今年一番のSF小説と銘打ったが、まだ一月だったよな)

2015年1月28日水曜日

福岡での講演終わる

先週の鹿児島に続いて、今週は福岡での講演。
昨日1回、本日2回が無事終わった。
それにしても、元々人見知りの激しい自分にとって、知らない人の前で話をするというのはやはり緊張するものだ。
パワポを操作する指はブルブル震え、足はガクガク、胸は動悸動悸(ドキドキ)、のどはカラカラとまでではないものの、気合いでスイッチを入れる必要はある。
しかし、ここ福岡のお客様も皆反応良く、そして温かく受け入れてくれたので、とても話しやすかった。

今回の講演の様子

こうやって講演などという身の程身の丈を知らぬ思い上がった活動を実際にしてみると、知らない人の前で話をして、しかも笑いを取るというのが「いかに難しく、しかしそれができた時にはめちゃめちゃうれしい!ものだ」ということがわかる。今回もそれなりに笑いが取れたものの、ここぞという時にわずかタイミングのズレなどで思ったほどウケなかった場面も多々あった。

ほんと、笑いというのは深いものである。

いやいや、今改めて思ったのだが、今回の講演は笑いを取ることが目的ではなく、皆さんに「豆菓子と徳永製菓という会社」のことを知ってもらうことであった。
これはいかん。!自分の中で途中から目的が「豆」から「笑い」になっておった。

いずれにせよ、本来の目的も笑いの方も、どの程度達成できたかは心許ないが、この講演旅行は来週以降も続くのだ。
やるのであれば、楽しみつつ、技を磨いていきたいと決意を新たにして、帰途の新幹線の中で駅弁とビールで一人打ち上げをしている。
これ、好きな時間である。

関わってくれたすべての皆さんにありが豆!

最近お茶屋さんの中でブームになっている
フィルター in ボトルの小瓶に豆菓子を入れてみた。
mame in ボトルである(右から二番目)。
なにやらとてもかわいい!

2015年1月26日月曜日

テニスルーキーズカップ優勝

毎週通っているテニススクールの大会で優勝してしまった。

三年前から習い始め、週一回は行くようにしていたのだが、成長著しくというわけでもなかったので、自分でも正直うまくなっているのかの実感がなかったが、続けていて良かった。
優勝…この響きは本当に良い。正直心底うれしいものだ。
この大会はダブルスで、今回は藤井さんと組んだのだが、この藤井さんとの相性が良かった。
わしの「気持ち良く振り抜けばいいのだ、ポイントになるかどうかは後の話なのだ」的プレースタイルを堅実なプレーでカバーしてもらった。
藤井さん、ありが豆!

優勝賞品を持っての記念撮影

とはいえ、わしもサーブ、スマッシュとも今までにないくらい好調であった。要因はドバイオープンでの「ジョコビッチVSフェデラー」を見てから試合に臨んだことではないかと思う。
試合が始まるときには「気分はもうフェデラー」だったのだ。
イメージって大切だ!

内容的には、初戦6-0、二試合目6-4で余裕で進めていたものの、三試合目はどたん場で追いついて逆転で6-5、決勝はこれまたギリギリでしのいで追いつき奇跡の逆転で4-3(最終試合だけ4ゲーム先取)という、実にドラマティックな展開での勝利であった。
テニスをやっていてこれほど興奮したこともなかったし、重要なポイントを取ったときなど、思わず雄叫びまであげてしまった。
本当に楽しい一日であった。

藤井さん、応援してくれた皆さん、山陽テニススクールの皆さん、本当にありが豆です!

2015年1月24日土曜日

祝!連日TV出演決定! ~香川選手PK失敗ありが豆!~


1月29日のRCCテレビに続いて、翌日1月30日にもテレビ出演することが決まりそうである。
広島ホームテレビのJステーション、大ちゃんのコーナーで生中継で計10分以上放映される予定である。
ありが豆なことである。
折角の機会、豆菓子屋として最大限「豆」というものをアピールさせてもらわなければならない。

それと、サッカー日本代表の香川選手のPK失敗と何が関係あるのかというと…これが大ありだったのである。この生中継の予定日は1月30日、これはサッカーアジア杯の三位決定戦の日なのである。もし、日本がこの試合に臨むことになれば、この出演はなかったことになってしまうのだ。

ということは、連日のテレビ出演が成立する条件は、
①日本が準々決勝でアラブ首長国連邦に勝ち、続けて準決勝でオーストラリアに勝って、1月31日の決勝戦に進む
②日本が準々決勝でアラブ首長国連邦に負ける
の二つであり、
③日本が準々決勝でアラブ首長国連邦に勝つが、準決勝でオーストラリアに負ける
と放送はなしになる。
つまり、準々決勝に勝つなら次も勝つ、負けるなら負けるというのが条件であったのだ。
(以下、参照)

決勝トーナメント
準々決勝
01月22日(木)16:30韓国0(2延長0)0ウズベキスタン
01月22日(木)19:30中国0 - 2オーストラリア
01月23日(金)15:30イラン3(6PK7)3イラク
01月23日(金)18:30日本
アラブ首長国連邦

準決勝
01月26日(月)18:00韓国 試合A イラク
01月27日(火)18:00オーストラリア 試合B アラブ首長国連邦
3位決定戦
01月30日(金)18:00試合Aの敗者 - 試合Bの敗者
決勝
01月31日(土)18:00試合Aの勝者 - 試合Bの勝者

この日本VSアラブ首長国連邦のオッズは、1.40対7.50であり、事前の下馬評でも「日本の勝利はまず動かないだろう」というもので、番組のプロデューサーも「まあ、UAE戦には勝つだろうから、次のオーストラリア戦に勝ってもらわなければなりませんね」と言っていたくらいである。

しかし、私は運が良い!

しかも、かなり良い方だ!

どちらかというと、相当良い方だと言っていいくらいだ!

ということも脳裏にあり、プロデューサーには「もしかして、日本負けちゃったりして。サッカーより豆パワーの方が強いから」などという意味不明のことを言っていたが、それが本当になった。

いや、誤解ないように言っておくならば、私もリアルタイムで試合を見ていたし、もちろん日本を応援していたのだ。後半同点に追いついた時には、思わず声を上げて喜んだし、惜しいシュートには地団駄踏んで悔しがっていたくらいだ。

が、豆の神様はいたのである。

さすがの香川選手も神様には勝てない。PKを外したのは仕方ないのである。
香川選手、節分の伝統・豆文化への貢献、本当にありが豆!

それにしても、あの局面での精神的重圧ってどんなもんなんだろう。それを思うと私がテレビ出演する際の緊張感など桁が4ケタくらい小さなものだろうし、誰も香川選手の失敗をどうのこうの言うことなどできないよね。

2015年1月23日金曜日

RCCテレビ「イマなまっ!」取材を受けて

本日RCCテレビの取材があった。
節分の特集ということで、午後2:55-4:43の「イマなまっ!」のおすすめ3~というコーナーに出してもらえるのだ。

イマなまっ! http://www.rcc-tv.jp/imanama/

リポーターの大本さんに来ていただき、店舗でロケだったのだが、とても気さくな方で、アガリ症のわしも落ち着いて撮影を受けることができた。

大本さんは、あの!「ゆでたまご豆」もおいしいと気に入ってくれて驚き!

撮影の合間には、スタッフの皆さんも豆の試食! 
豆スイーツシリーズの「りんごくるみ」が大人気!
      

大本さん、スタッフの皆さん、ありが豆です!

ちなみに放映予定日は1/29です。みんな見てね。

それにしても、節分という機会にテレビで豆まきを再アピールできるのはとてもありが豆なことである。

恵方巻きの台頭著しく、このままでは節分に豆を巻くなどという習慣も近い内になくなるのではないかと心配している昨今であるが、以下の理由を知れば「節分は豆巻きじゃろう」ということに納得いただけるのではないかと思い、以下少し長いが引用してみる。


どうして豆まきをするの?

本来、節分とは季節の変わり目である「立春、立夏、立秋、立冬の前日」のことをいいますが、春を迎えるということは新年を迎えるにも等しいぐらい大切な節目だったため、室町時代あたりから節分といえば立春の前日だけをさすようになりました。

立春は二十四節気の最初の節気。二十四節気のことを知ると、節分の重要性がわかります。

また、季節の変わり目には邪気が入りやすいと考えられており、新しい年を迎える前に邪気を払って福を呼び込むために、宮中行事として追儺(ついな)という行事が行われるようになり(俗に鬼やらい厄払いとも呼ばれます)、その行事のひとつ豆打ちの名残りが豆まきというわけです。


どうして鬼をやっつけるの?どうして鬼はあんな格好なの?

「鬼」という字を「おに」と読みますが、「おに」という日本語は「陰(おん)」に由来します。「陰」とは目に見えない気、主として邪気のことをさし、それが「おに」なのです。また、隠れているこわいものとして「隠人(おんにん)」が変化したという説もあり、形の見えない災害、病、飢饉など、人間の想像力を超えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられていたのです。

つまり、新しい年(立春)を迎える前日(立春の前日・節分)に、鬼に豆をぶつけて邪気(おに)を払い、福を呼びこもうというわけです。

また、十二支の丑というのも陰陽でいうと陰になり、鬼が住むのは鬼門である丑寅の方角なので、鬼は牛(丑)の角と虎(寅)の牙を持ち、虎の皮のふんどしをしているのです。(※ヒョウ柄ではありませんからお間違えのないように)


どうして大豆なの?

大豆は五穀のひとつで穀霊が宿るとされており、米に次いで神事に用いられてきました。米よりも粒が大きく、穀霊で悪霊を祓うのに最適であることや、魔の目(魔目=まめ)に豆をぶつけて魔を滅する(魔滅=まめ)にも通じます。また、昔々、京都鞍馬山に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけて退治したという話もあります。

ただし、豆まきに用いられる豆は炒り豆でなくてはいけません。これは、生の豆を使って拾い忘れたものから芽が出てしまうと縁起が悪いとされているからで、「炒る」が「射る」にも通じます。つまり、「魔目」を「射る」ことで「魔滅」となるわけです。大概、節分用に市販されている大豆は炒ってありますが、一応ご注意ください。

それにしても、豆 = 魔(ま)を滅(め)するの意味まで入っているとは、日本語・漢字の面白さには改めて驚く。

皆さん、節分には豆まきをしましょうね!






2015年1月22日木曜日

無事鹿児島出張終わる

鹿児島での2日間に渡る展示会・講演が終わった。二日間、午前午後の2回で計4回、「異業種に学ぶ」というタイトルで話しをさせてもらったが、本当に勉強になった。
自分の前に、「商売のタネ講座」ということで、展示会の主催社の社長さんが話をされたのだが、これが抜群に良かったのだ。しかも、自分と同じく計4回話をされ、そのすべてをキッチリ聞くことができたのだ。沢山の商売のタネをいただけた。

本日もこれが二回(午前・午後)

お茶屋さん向けに、包材などの資材を製造販売されている会社なので、お茶屋さんの繁栄なくして自社の繁栄なしということで、お茶屋さんの販売支援的な話をされたのであるが、豆屋にとっても役に立つ話が満載であった。
我々は「おいしいもの、良いもの」を製造すべく、日々奮闘しているわけであるが、これだけでは足りないのである。その良さがお客様に伝わらなければ、存在していないのと同じなのだ。


伝えることは作ることと同じ商品の根っこ 

もの言わぬ ものにもの言わす ものづくり


わかってはいるものの、なかなか日々の製品作りの中で実践できていないことだが、たくさんの事例の中で説明されるとよく腹に落ちた。

ダミーで作ってくれた「いわし豆」のパッケージが良い!

ありが豆です、橋本社長。
とても親切にしていただいた吉村さんのスタッフの皆さんにも感謝、ありが豆です。
参加して、私の拙い話を聞いていただいたお茶屋さんにも感謝、ありが豆です。
西製茶さん、おいしい抹茶と里芋、お土産にいただいた椎茸もありが豆です。

というわけで、この二日間に大いに満足して、おいしい駅弁を食べながら、帰路新幹線上の人となっている。

2015年1月21日水曜日

鹿児島でセミナー

現在、鹿児島にて「異業種に学ぶ」という演目でお茶屋さん対象にセミナーの講師をさせてもらっている。とはいえ、これも豆菓子を知ってもらう活動の一環。第二部も頑張ります。


それにしても、豆菓子ってスゴイ!と自分でも思う。改めて食べてもらうと皆「おいしい!」と食べてもらえるし、品目数の多さには皆驚かれる。


豆菓子屋で良かった!


2015年1月20日火曜日

姫路城…侮りがたし

出店調査も兼ねて、1/18に姫路に行ってきた。
前に行った三年前に比べて、姫路駅の周辺が大きく変化している。
聞けば、姫路駅の北東側にあったホーム・線路・操車場等跡地の再開発プロジェクトの一環で、駅周辺が大きく変貌しているようだ。

そして、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星に輝いた姫路城はというと…
天守閣が見事に白くなっている。

そして、二の丸もきれいな白に…。

ちなみに三年前の天守閣はこのようなカバーに覆われていた。

それにしても、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星ということは、「わざわざ訪れる価値がある観光地」だということである。これ、なかなかのものである。


少なくともベルギーの国際優秀味覚賞(iTQi)で二つ星だった徳永製菓より上だということだ。

侮りがたし、姫路城!

ちなみに現在はまだ天守閣の中には入られない。グランドオープンが3月27日なので、それ以降になるそうだ。






2015年1月19日月曜日

エクスマ漬けの二日間

16日に福山商工会議所青年部の例会で短パン社長こと奥ノ谷圭祐さん(奥ノ谷さんは後述の藤村さんの一番弟子)の講演を聞き、翌日は総社商工会議所でエクスマ(エクスペリエンスマーケティングの略)の創始者である藤村正宏先生の講演を聞くというエクスマ漬けの二日間であった。

さすが短パン社長! 厳冬下でも…短パン!
本当にありが豆


いずれも内容的にも素晴らしいものであったが、何よりうれしかったのは16日の例会を企画した我が岩原委員長の成長ぶりである。この一日間で、何やら大きな自信をつけたようであり、別人に変貌を遂げていたのである。

男子三日会わざれば刮目して見よ!

人間、四十を超えても成長するのだという良い見本を見せてもらいました。
ありが豆、岩原委員長。

藤村先生の講演も、防府、熊本に続いて三度聞いているが、やはり素晴らしい。しかし、いくら素晴らしい講演を聞いても、肝心なのは行動に移せるかどうか、である。
というわけで、ささやかな行動ながら、このブログを再開することとした。

藤村先生の講演はノンストップで脳と心が揺さぶられる。
藤村先生、ありが豆。