2015年2月4日水曜日

節分…福山城天守閣から豆まき?

2月3日の節分は言うまでもなく、豆菓子屋にとって一年で最大のイベントである。
それと同時に、この日を境に豆屋としての新しい年を迎えるのだ。豆屋にとっての新年は、元日ではなく、節分なのだ。
そのため、我が徳永製菓では、この日前後に三蔵稲荷さんで社員全員参加のお祓いを行う。

三蔵稲荷さん入口
弊社の鬼の看板も置いてある

三蔵稲荷さんでは毎年弊社の豆菓子を使っての節分祭を行っていただいている。また、この前後は弊社のものとおそろいの鬼の看板を飾ってもらっているという豆屋にとっては、誠にありが豆なお稲荷さんなのである。
2月3日に訪れると、湯立神事(ゆたてしんじ)という珍しい行事にも参加できる。これも他にはあまりない、雰囲気のあるものである。

中央の大窯から柄杓で硬貨をすくい取る

【湯立神事】大きな窯に湯を沸かし、祈祷をして、硬貨を投げ入れ、お祓いをし、その後、参拝者に、杓で硬貨をすくっていきます。その中で、商売をしている方は、すくえた金額によって、その年の商売の出来を占い、また一般の方は、すくい取った硬貨をお守り袋に納め、財布に入れて金運アップのお守りとして持ち帰っていただきます。

また、ここでは本格的な豆まきも楽しめる。写真を見てもらうとわかるように、結構な人数が参加して子どもにはあまり見せたくないような豆の争奪戦が繰り広げられる。

豆まきシーン
見方によってはライブ会場


それも仕方がない。
景品は徳永製菓の節分セットだからだ。

夜の様子
鬼の看板が昼とは違う、これまた良い感じ


ここの節分祭も素晴らしいが、豆屋として福山で是非してみたいと思っているのが、福山城の天守閣からの豆まきである。
その日に限り、いつもよりド派手にライトアップされ、暗闇にくっきりと浮かび出た天守閣。そこにひときわまばゆいスポットライトが照らされる。現れるのは各年代別に倍率数千倍の確率から選ばれた極めて強運の年男年女たちだ。
それぞれが一升升を小脇にかかえ、豆まきを繰り広げる。天守閣の周りには、受け傘(傘の屋根の部分を逆にとりつけたパラボラアンテナ状の傘で、節分用に作られており、豆を受けるとパラパラという気持ちの良い音がする)を掲げた沢山の人たちで埋め尽くされている。
「鬼は外~福は内~」
パラパラ…パラパラ…。
皆が必死の形相で受け傘を持ち上げているのもやむなしである。豆粒に混じって、豆粒大の金・銀なども巻かれるからである。
「金、入ってるぞ~」
「こっちには銀が」
幸運を引き当てた歓声があちらこちらで上がり、人々の興奮は一気にピークに達する。
この日巻かれた大豆は全部で2トン、受けきれなかった大豆を目当てに翌日福山城は大量の鳩に…。
どうだろう?とても面白いイベントだと思うのだが、誰が企画をしてもらえまいか。
もちろん、豆は提供させていただく。
天守閣から豆を巻くと気持ち良いと思いますよ。

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