2009年1月11日日曜日

ホジュン

入院して良かったことは誰にも邪魔されず韓国ドラマ「ホジュン」をこころゆくまで堪能できたことであろう。
もちろん入院して最初の数日は朝から晩まで読書三昧であった。
読んだ本はといえば
竹森俊平著「資本主義は嫌いですか」→難しくて理解できたとは言い難い。
ビョルン・ロンボルグ著「環境問題をあおってはいけない-地球環境のホントの実態」→分厚い本だが目からうろこ本だった。
ビエトラ・リボリ著「あなたのTシャツはどこから来たのか?-誰も書かなかったグローバリゼーションの真実」→付箋紙いっぱいでこれも目からうろこ本。
エリヤフ・ゴールドラット著「ザ・チョイス-複雑さに惑わされるな!」→そうか、経営的な打ち手っていっぱいあるやんという意味でやはり目からうろこ本。
副島隆彦・佐藤優共著「暴走する国家 恐慌化する世界」→異才偉才の二人の共著。面白かった。
山口揚平著「デューデリジェンスのプロが教える企業分析力養成講座」→前著の方がわかりやすかったかも、理論と実例がつながりにくい印象を受けた。
小室直樹著「硫黄島栗林忠道大将の教訓」(再読)→たまに猛烈に読み返したくなる。
など、これまで本棚に「積ん読」になっていた本であり、これはこれで知的好奇心も満たされ大いに満足すべき時間であったが、さすがに活字ばかり追っていると疲れてくる。
そんな時に待望のポータブルDVDプレーヤーとホジュン全64話のDVDが届いたのだ。ホジュンとは何か?以下、韓国ドラマ「ホジュン」公式サイトからの引用だ。
ドラマ「ホジュン」は、朝鮮時代に実在した医師ホジュンの波乱万丈の人生と人間愛にあふれた生きざまを、躍動感あふれるスピーディーな展開と史実に基づく骨太の物語構成、そして想像力あふれるドラマチックなストーリーで描き出した大河ドラマの名作である。

自らの運命を悲観し、密貿易に手を染めるならず者だった彼が、生涯の師となるユ・ウィテとの運命的な出会いを経て生涯の目標を見つけ出し、身分制のくびきを克服して正一品の地位まで昇りつめ、さらには中国や日本にも伝えられ、東洋医学に大きな影響を与えた朝鮮医学の集大成「東医宝鑑」25巻を著すまでの物語は、たんなるサクセスストーリーにとどまらない数多くのドラマを含んでいる。

韓国では1999年に放送され、大河ドラマ史上初めて60%の視聴率を記録し、現在でも歴代視聴率4位に君臨する国民ドラマである。放送当時は「ホジュン シンドローム」と呼ばれる社会現象まで巻き起こし、ドラマのメインテーマである漢医学の人気が高まり、大学の漢医学科の競争率が急上昇するなど、数々の逸話を残した。「朝鮮王朝500年」「商道」「チャングムの誓い」など数々の名作を世に送り出した演出家イ・ビョンフンの作品の中でも、いまなお人気ドラマの筆頭に挙げられる。

数年前、商談で大阪のコリアンタウンにある会社を訪れた時、そこの重役がわしに言ったのが「チャングムの誓いも面白いけど、それならホジュンも観なければな。面白さはチャングム以上だよ」だった。すぐに調べてもその時は日本語版のDVDなどもなく、そのままになっていたのだ。ちなみにこの重役はこの後、次週にひかえていたチャングムの誓いの最終回で主人公がどうなるかまで教えてくれるという、超ありがた迷惑の人であった。
そんないわくつきのホジュンであったが噂にたがわずやはり面白い。朝起きて観て朝ご飯を食べて観て昼ご飯まで観て昼ご飯を食べて観て晩ご飯まで観て晩ご飯を食べてから観て消灯時間の10時まで観て更には看護婦さんが懐中電灯を持って見回りに来る12時まで観てという状態で4日ばかりで観てしまった。中断したのは食事、トイレ、回診、レントゲン撮影、検診、お見舞いの対応の時くらいだろう。こんな観方は入院でもしていなければ不可能であったろう。64話ということは64時間ということだから、完全にホジュン漬けである。確かにこの期間はベッドの上にいた記憶があまりない。ホジュンの世界に完全没入していたのだろう。贅沢な時間だったと満足している。
しかし、毎日十数時間同じドラマを見続けるなど我ながらアホパワー炸裂です。まあ、このアホパワーのおかげで良い歳してMTB林道爆走大転倒鎖骨肋骨骨折年末年始入院になったのだから仕方ないか。


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